初めてこのページにご訪問くださった方は、「シエラネバダ3000キロの旅 Vol.1」からご覧ください。
ローンパイン
エアコンと冷蔵庫の音でなかなか寝付けなかったのですが、それでもいつの間にか眠っていたようです。
がしかし、主人の声で目が覚めました。
「日の出のシエラネバダを撮りに行くぞ!」
いま何時? 5時!
超ウルトラ級に眠いけど、ここは頑張って起きるしかない。普段なら絶対布団の中にいるのですが、旅先ではなぜかパワーが出てくるのが不思議です。
昨日通った136号線へ向かいました。辺りは真っ暗です。
日の出を待っていると、
やがて、
うお〜〜、日が昇ってきました。

そして、時間とともにグラデーションに。


パノラマ写真も撮ってみました。思った以上に素晴らしい景色です。
すっかり満足して、ローンパインに戻ります。
朝ごはんを食べましょう。モーテルに朝食が付いていなかったのですが、インターネットで見つけておいた評判の良い店「Alabama Hills Cafe and Bakery」へ直行します。小さなお店は、お客さんでいっぱいです。

お腹が空いていたので、主人はハムステーキセット、私はベーコンエッグセットを頼みました。で、出てきたのが、これ。
ど〜〜〜〜ん!

スプーンの大きさを目安にして、食べ物の大きさを想像してくださいね。特に主人の頼んだハムステーキは大きなお皿からはみ出ているんですよ。
またまた、やられました。アメリカでは食べ物のボリュームで何度も痛い目にあっています。
今回は油断していました。確かに評判通り美味しいのですが、食べても食べてもいっこうに減っていく様子がない。。。
結局、半分くらい食べられなくて、パックに入れてお持ち帰りしました。
まいりました。アメリカ人の胃袋って、いったい・・・
アラバマヒルズ
モーテルをチェックアウトして、映画のロケ地がたくさんあるアラバマヒルズへ行きます。シエラネバダの裾野に広がる丘は、昔の西部劇が数多く撮影された場所なのです。「スタートレック」や「ダイナソー」「マン・オブ・スティール」などもアラバマヒルズで撮影されています。今回私が行きたかったのは、「アイアンマン」のロケ地です。
アイアンマンの主人公トニー・スタークがアフガニスタンで兵器を披露し、その後、ドッカーンと爆破するシーンで使われた場所。ここへ行きたいと常々思っていました。つまりアフガニスタンではなく、アメリカで撮影されているんです。
で、映画のシーンをあらかじめ日本で写メしておき、その場所を探しました。主人は全く興味がなかったのですが、しぶしぶ探してくれました。(付き合ってくれて、ありがとう😊)
ムービーロードと名付けられた道を入っていきます。
舗装された道から外れて、ガタガタの道で、砂埃もすごい。
ガタガタ・・・本当にこの先にあるのかなー
大丈夫?道がどんどん狭くなっていくけど。
そして、見つけました!
ここですよ、きっと。

ちゃんと、車を止める場所もありました。砂埃だらけのマスタングくん。
映画のシーンを撮った写メと照合すると、
あの山と、あの山があって、この角度だから、うんうん、ここですよ。ここ!
そして、トニー・スタークと同じポーズで撮ります。わ〜い♪

なんか、ものすご〜く達成感。
アホな写真なので、小さめにしてみました。
主人は呆れていましたが、帰国してアイアンマン好きの学生に写真を送ったら、かなり羨ましがられました。ハハハ😄(学生とおんなじレベルかい!)
意味がさっぱりわからない方は、ぜひアイアンマンの始めの辺りを観てくださいね。(アマゾンプライムで無料です)
アラバマヒルズはロケ地だけでなく、見どころの多い場所です。

こんな雄大な場所もありますし、

奇岩もゴロゴロとそこらじゅうにあり、回っていても飽きません。
町に戻って、映画ミュージアムへ入ってみました。

色々な映画の撮影に関する展示がされていましたが、もちろんアイアンマンのコーナーもありました。実際に使われた衣装や小道具も置いていました。トニー・スタークの着ていたスーツは破れていましたよ。まあ、砂漠で悪者に誘拐されてボロボロになるシーンですからね。
マンザナール国定史跡
いつもアホなことばかりやっているようですが、時には真面目な場所へ向かいます。395号線を北上して到着したのは、マンザナール収容所のあった史跡です。
第二次世界大戦時、日系アメリカ人が収容された収容所の跡地なのです。私は山崎豊子さんの小説『二つの祖国』を読んで非常に感動したので、ぜひ訪れてみたい地でした。最近では小栗旬さんが主役のテレビドラマで放映していましたね。

現在は、負の遺産として収容所の一部のみ復元されていました。こんな暑い砂漠に(冬は雪が降り積もる厳冬)1万人以上の日系人が4年間も収容されていたのですから、大変なんてもんじゃありません。しかもなんの罪も無い普通に生活していた人たちが、戦争によっていきなり家も財産も取り上げられて、この地へ集められたのです。戦争の不条理さを改めて実感しました。
ビジターセンターでは、展示物の他にビデオも上映されていました。収容所は1周するのにとても広いので、ドライブスルーになっていました。
見学した後は、本日の宿泊地マンモスレイクへ向かって395号線を北上します。マンザナールからは、およそ100キロほどありますが、その間ずっと左手にシエラネバダが見えています。
まさにパノラマ街道。

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